U-MA観察記録

世の中には不可解なことが多すぎる

オジサンをネタにする風潮の中で、新たにヤバい人種が誕生している

「U-MAチャン、愛しいなぁ、も、ウ😘😃♥ 😃✋😆可愛すぎて、ボクお仕事に、集中できなく、なっちゃ、いそうだ、よ、😱(^^;(T_T)(--;)どうして、くれるんだ、😘(^o^)💕❗」

「ヤッホー(^^)😍😘😃✋U-MAちゃん、元気かな❓今日は佐賀30度超えるんだって( ̄Д ̄;;(--;)(^▽^;)暑いね〜💦(^▽^;)😱(・_・;こんな日はボクと裸のお付き合い💕しヨ💗😃♥ 😆ナンチャッテ❗」

By おじさん文章ジェネレーター



オジサン文章とは、オジサンが仲良くなった(と思っている)女の子に対して送る、絶妙に気持ち悪いメッセージのことだ。女の子のことを〇〇チャンと呼び、若い世代のノリに合わせようと顔文字や絵文字を多用するという特徴がある。さらにガチ恋かワンチャン狙いか分からないが、下ネタを文に混ぜ込んでくる。これらを悪魔合体させた結果、オジサン文章 という怪物が爆誕してしまった。

オジサン文章は、その語気の面白さからネタにされることになった。2017年にオジサンLINEごっこが一大ブームとなってからというもの、その人気は留まることを知らない。google検索では「オジサン文章の書き方!!」みたいなサイトがヒットするし、Twitterで検索をかけると幾多のアカウントがオジサン文章形式でツイートしている。夜系のお店の女の子っぽいアカウントが、オジサンからのLINEを実際に晒していたりもする。さらには、オジサン文章を自動生成するコマンドなんてのも存在する。これホント草。 2019年現在、オジサン文章はネタコンテンツとして広く普及している。


ここで一回考えてみよう。
どうして我々はオジサン文章をネタにできるのだろうか。


その答えは簡単だ。「自分のことではない」と思っているからだ。自分がオジサン文章みたいなメッセージを他人に送ったことがないから、「オジサンヤバすぎwww」と笑うことができる。逆に、自分に思い当たる節があった場合はたまったものではない。過去の女の子に送ったメッセージを確認して、「これはオジサン文に入るのか...? いや、これ、これはセーフだろ!!」と自分に甘い判定を下すことしかできない。冷や汗モノである。(大衆にイジられて悦ぶドMオジサンは除く)

オジサン文章がここまで流行った背景として、「こんな気持ち悪い文章書いたことないわwww オジサン文章まじウケるwww ウェwww」と多くの人が思っていることはまず間違いないだろう。


ー そう、"思っている" ということは。


オジサン文章をネタにする人々の中には、自分が女の子にキモい発言をしていることに気づいていない人種が存在する。


Twitterを巡回していた際にとあるアカウントを見つけた。アイドルとかAV女優に対して「今日も可愛い〜❤️」だとか、「えっちだなぁ😏興奮してきちゃったよ❗️❗️」みたいなリプライを飛ばしているアカウントだった。既に地獄だが、ツイート欄を遡るとオジサン LINEについてのネタツイートをRTした後にこんなツイートをしていた。


「オジサンLINEとか、ウケる😂😂😂」


いやいやいやいやいや、ちょっと待てや。 お前がオジサンLINEをネタにするのか。Twitterならセーフと思ったか?

アウトだよバーーーーーーカ!!!

間違いなく彼は自身がキモい発言をしていることに気づいていない。


上記は極端な例だが、自分がそれ相応にキモいにも関わらず、その自覚がない悲しきモンスターが今増えているように思う。「オジサンヤバw」とネタにすることで、「ヤバい」という感覚が麻痺していき、自らの行動を「オジサンに比べたらヤバくない」と相対的に判断できてしまうことが原因であるのではないか。自らのキモい発言を自覚なく棚にあげ、オジサン文章をネタにする人。下手すりゃオジサンよりタチが悪い。

私はこういった人のことを、
"次世代オジサン"
と呼んでいる。


以下は、私が思う "次世代オジサン" の一例である。


  • 既読がつかない時に、「おーい、生きてる?笑」
  • 自分から誘っといて断られると、「あっそ」とか急にそっけない感じ出す
  • 「残業20時までして辛い〜」みたいな話をしている時、「俺は昨日23時まで残業してたよ笑」的なしょーもない自分語りでマウントを取る
  • 「久しぶり、〇〇チャン❗️❗️ 今度、ご飯🍴、行こうよ❗️❗️」みたいに、俺はネタに乗っかってるだけですけど? 的な感じで食事に誘う
  • 恋人がいるか気になる相手に、「明日は彼氏と遊ぶん?笑」とか変に間接的に確かめようとする
  • 意味不明なタイミングでの下ネタ

これらの行動をしたことがないものだけ、オジサンに石を投げなさい。


オジサンをネタにする者は、その過程で自らがオジサンと化さぬよう心せよ。 おまえが長くオジサンを覗くならば、オジサンもまた等しくおまえを見返すのだ。
"Wer mit Ojisan kämpft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ojisan wird. Und wenn du lange in einen Ojisan blickst, blickt der Ojisan auch in dich hinein."


オジサン文章は確かに面白い。
しかしオジサン文章を無意識的に自身と比較してしまい、自身を客観的に見ることができなくなるという危険性をはらんでいる。オジサンをイジりすぎることには、それ相応のリスクがあることを理解しておくべきである。


オジサンをイジるのは、ほどほどに、しようね(^◇^;)❗️❗️
オジサンとの、約束だ😭😭😭