歯医者はサイコパスだと思った記録
自慢ではないが、私は虫歯が多い。
同世代で歯医者に行った回数で競うことがあれば、上位3%にはランクインできる自信がある。
上位3%というと、大学の偏差値であれば旧帝・早慶以上。
ガチャのレアリティでいえば、SSR・URに匹敵する。
そんな高学歴高レアリティの私は、歯医者に通った際に
「こいつマジか...」
と思うことが何度もあった。
今回は、歯医者がサイコパスだと思うに至った体験をいくつか書かせてもらおう。
episode1: 自分が言ったことを人のせいにするサイコパス
「口内環境が悪いから、改善しましょうね」
そう勧められたのは、社会人になって間もなくのことであった。
歯医者によると唾液の質が悪いとのこと。
いい唾液はサラサラしており歯に付着した汚れを落としてくれる。
一方で悪い唾液はドロッとしており、歯の汚れを落としてくれない。
悪い唾液を持っている人は、虫歯を治療しても再発してしまうらしい。
なるほど。だから歯医者通いをやめられないのか。
「どうすれば口内環境を改善できますか?」
「そうですねぇ...。まずは毎食後に必ず歯を磨くこと。朝夜だけではなく、お昼ご飯の後にも磨きましょう。あと仕事中にモノ食べても大丈夫な職場?」
「大丈夫です」
「それならね、ガムとか噛むといいよ。あのキシリトール入ってるやつ。知ってるでしょ?」
ああ、キシリトール。
スーパーのお菓子売り場に行けば跳梁跋扈しているあれね。
あれって歯医者にも勧められる程度には効果あるんだな。
曰く、ガムを噛むことで唾液分泌が促進されるらしい。
はい、と返事をし、その後近くのドラッグストアに行った。
色々な味のバリエーションがあるキシリトールガムをボトルで購入した。600円くらい。
レジ待ちの時、試供品を使いまくる人を見かけてヒいた。8種類もハンドクリームを塗っても意味ないと思うよ。黒魔術の準備なの?
翌日から、仕事中にガムを噛むことにした。
昼食後にもしっかり歯を磨き、口内環境を改善する努力を欠かさなかった。
こいつ新人のくせに仕事中にめっちゃガム食うな...みたいな目で周りに見られたが、気にせずガムは食べ続けた。職場の人間関係より自分の口内環境の方が重要である。
いつものようにガムを噛んでいると、口の中に違和感を覚えた。
違和感を手に出してみると、どうやら治療中の歯の詰め物が取れてしまったようだ。
やってしまった。
私はその旨を伝え、急遽予約をいれ、歯医者に向かった。
「詰め物取れちゃったんだ?」
「そうですね...キシリトールガム噛んでたらポロっとw」
「なんでガムなんて食べてるの?」
なんでやねん!!!
意味がわからない。
「なんで」じゃねーよ。
「それならね、ガムとか噛むといいよ。あのキシリトール入ってるやつ。知ってるでしょ?」
お前が言うたんやんけ。お前が言うたんやんけ!!!
なに不思議そうな顔してんだよ。
こいつなんで歯の治療してんのにガム食ってんの? バカなの? みたいな顔をするな。
俺だって、ガム食べて大丈夫かな..?と思ってたわ!!!
でもお前の助言があったから信じて噛んでいたんだよ!!!!!
なんで俺が後ろ盾を失ったヤクザみたいな気持ちにならなければならないのか。
このままではモンスター患者だと思われそうなので、言い返してやろうと思った。
「ヘヘッw」
ヘラヘラしてしまった。
episode2: 希望を持たせて絶望させるタイプのサイコパス
小学生の頃である。
今は歯医者Loveな私だが、当時は歯医者が大嫌いであった。
攻撃手段としか思えない治療方法に、多くの小学生から歯医者は畏怖の対象であった。
私も例に漏れず、歯医者はめちゃくちゃ怖かった。めちゃくちゃ怖かった。(大事なことなので2回ry
歯医者が怖すぎて虫歯にならないようにめっちゃ歯磨きしてたら、磨きすぎても虫歯になるということを聞いて絶望していた。どうしろと。
案の定虫歯になってしまい、ぐずりながら歯医者に向かう。
母親の運転する車に連行され、心拍数が上がる。
恐怖のあまり目をつむっていたが、車の揺れ方で目的地に近づいていくのがわかる。
車内に響きわたるやけに陽気なラジオは地獄のシャワーと同じくらい嫌いだった。
そして車が停まった。
「こんにちはーーーー!!!!!!!!」
やけにハイテンションな受付のお姉さんに出迎えられる。
なんでこいつこんなテンション高いんだよ。
こっちは歯が痛いし怖いしでポジティブな感情を一つも持ち合わせていないのに。
「ヴヴァァァァ!!!!!!!!」
奥の治療室からは子供の鳴き声が聞こえる。
このテンションの落差よ。
ここに じごくは あったんだね !!!!!
待合室で「のんたん」を読みながらその時を待つ。
その瞬間は突然やってくる。
私の名前が呼ばれ、奥の部屋への扉が開かれた。
椅子に座らされ、倒しますよ〜という声とともに私の身体が仰向けになる。
治療が始まると、虫歯の箇所をめっちゃカリカリしてくる。
痛いですか〜?じゃねーよ。
超痛いに決まってんだろバカアホドジマヌケうんこうんこうんこ!!!
治療が進み、メインイベントに突入する。
「痛かったら右手をあげてくださいね」
よく聞くフレーズと共に、"歯医者のアレ"を私の口に近づけていく。
アレが歯に接した刹那、爆音と共に身体に衝撃が走る。
不思議なことに最初は痛くないものだ。
しかし、痛みは突然にやってくる。
ズキッと鋭い衝撃が走る。
これはマズい、流石に痛すぎる、イヤだイヤだイヤだ!!
歯医者の言葉通りに右手をあげた。
いや、右手はあがらなかったのだ。
歯医者がヒジで私の右手をロックしていた。
さらに力を入れるが、私の右手があがることはなかった。完璧にヒジをキメられている。
いつからここはプロレス会場になった??? もしやここは歯医者ではなく、プロレス中に道具攻撃を受けているだけなのでは????
じゃあ「痛かったら〜」とか言うなや!!! なんで希望をもたせるようなこと言うん?????????
「きっぼうのか〜ずだけ〜しつ〜ぼうはふえ〜る」とMr.Childrenが歌っているが、まさにその通りだった。やはりいつもMr.Childrenは正しい。
元から与えた選択肢を選ばせるつもりはなかったのだ。まさに悪魔の所業である。
その日、私は歯医者で初めて泣いた。
他にもエピソードはあるが、記事の量的にこのくらいにしておこう。
自分で書いていてなんだが、(少なくとも私が通っていた)歯医者はサイコパスの才能を持っていると思う。
もちろんいい歯医者もいるだろうけど、明らかにサイコパスな歯医者もいると思う。水曜日のダウンタウンとかで検証してくれないかな。
歯医者に行きたくなかったら、歯をしっかり磨こうな!!! 電動歯ブラシ「ドルツ」でね!!!!!!!!(媚び媚び)
余談だが、この記事は歯医者の待合室で書いている。
私ももう立派な大人だ。小学生の頃とは違い、もはや歯医者に対して恐怖心など微塵もないのだ。
おっと私の名前が呼ばれたようだ。
今日も簡単な治療だと聞いている。さて行ってくるか。
え、なんでそんな大人数で待合室まで迎えにきてr
「ヴヴァァァァ!!!!!!!!」
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